第8章 もしもつけられていたら

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ーーーー・ーーーー・ーーーー 「ん……あれ。 山崎さん帰ってきてないんですね。」 目が覚めて外を見てみれば陽が高く登っていた どうやら昼前らしい 「あ、昼餉の準備しないと…。」 それにしても昼前に目が覚めてよかったです。 遅れたりすればあの土方副長のことだから女中解任になること間違いなしですよね。 部屋を出ようと襖に手をかけ横へ引くとなんとなく違和感を感じた 軽いというか……変? 《 スッ 》 「「あ……雛。 あ……山崎さん。」」 私と声を揃えて驚いた声をあげるのは今目の前にいる山崎さんだ 襖を開くときに感じた違和感は山崎さんが同時に襖を引いていたかららしい 「あの、さっきはすみませんでした。 その……私は人に触れられるのが苦手で…。」 これからの生活上このままではやりにくくなるので私から謝っておいた方がいい そう判断したのですぐに謝罪をすることにした しかし許してもらえるのだろうか 顔を上げて確認する 「ふうん……副長には抱きつかれても落ち着いてたのに?」 やはりご立腹のようだ まあ突然わけもわからずあんなことを言われれば当たり前のことかもしれない
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