第8章 もしもつけられていたら

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え……なんですかその質問。 初めて聞きました、そんな驚き発言。 でも考えてみれば確かに疑問だ 隈ができているかどうかなど意識したこともないからわからないが 「考えた事ありませんけど……そうですね、一応仮眠はしているからですか?」 「そうなんですか?」 うぅ……わかりません。 でもなんとなく自分の中では正解を出せたようですっきりした ……本当にこれが正解なのかはわからないが 「仮眠をすると長く起きていられるんです。 渡り鳥とか飛びながら仮眠をしているそうですよ、器用ですよね。」 「へぇ、知りませんでした。」 「ふふ、そうですか?」 とかなんとか言って誤魔化す とりあえず渡り鳥のことは本当らしいから大丈夫 現実味がもてた……! そんなどうでもいい話を続けていれば急に烝さんがまじめな顔をした 「俺の前では作り笑顔……しなくてもいいんですよ?」 瞬間、隠れていた月が再び顔を出す 暗くてよく見えなかった烝さんの顔がはっきりと見えるようになり少しどきっとした なにを言い出すかと思えば……どういうことでしょう? 「え……空気悪くしちゃうでしょう?」 「別にいいですよ。 疲れるでしょう?」 あ、気を遣ってくれているんですね。
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