第8章 もしもつけられていたら

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「そう、それならいいんですけど……。 まあせっかくですし早いうちに行ったほうがいいですよ。」 おっと、完全に自分の世界に入っていたようだ ここは烝さんのご好意に甘えて早速屯所を出ることにする 「そうですね、行ってきます。」 「はい、行ってらっしゃい。」 私が言うと返事をしてから手を振ってくれた ーーーー・ーーーー・ーーーー ということで今私の手の中には銭がありきちんと見送ってくれたはずなんですけど……。 もしかしてとは思いましたが……一緒に行けない理由って私の監視ですよね。 大方、町に出しても怪しいそぶりをしないか確認をするためだったのだろう まあそれだけならいい だがつけられているのは烝さんだけではなかった 5人程固まってつけていますね。 そんなに固まっているとわかりやすい気配がもっとわかりやすくなるのですが…。 おそらく5人は忍 どちらかというと私を追っているように感じられる 私の後を追うために烝さんをつけるくらいだからそう弱くはないはず 烝さんにはまだ気がつかれていないようですし、私からしかけるしかないですね。
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