第8章 もしもつけられていたら

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「なにしてるんですか、おそらく狙いは俺です。 雛は逃げてください。」 いや、これは烝さんじゃない 監察方がつけられることなど滅多にないだろう どちらかといえば私の可能性の方が高いのではないだろうか 「烝さんこそ何してるんですか、寝不足で体の調子が良くないんでしょう? こういうときは使っておくべきですよ。」 「使うって……。」 「狙いは私のようです。」 烝さんが再び何かを言う前に言葉を遮り、再び前に出てからクナイを構えた 五人の忍達に前後分かれて挟まれている おそらく逃げ道など作ってはいない 先ほど自分で言った通り烝さんは寝不足気味だが援護は必要かもしれない 「援護、お願いします。」 後ろを振り向かずに言うと忍五人を確認した 相手は男 全員見るからに細い おそらく速さを武器に攻撃を仕掛けてくるだろう そして私の前には三人 二人は烝さんに任せるとして、今は目の前の3人に集中することにした 一人の忍が地面を蹴る それを合図に戦闘が始まった
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