第8章 もしもつけられていたら

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「何がと言わても…。 まあ人並みにはなんでもできると思います。」 いろいろ考えた結果これが一番簡単な答え方だった できることを挙げていくのは少々面倒だから 「では剣術や棒術、槍などもつかえるんですか?」 私が答えるとずっと黙っていた烝さんが初めて口を開いた う……具体的に聞かれるんですかこれ? 「そうですね、先ほど言ったとおり人並みになら。」 「今から夕餉があるしなぁ。 まあ、夕餉が終わってからだな。」 ……え? なんかものすごーく嫌な予感が……! 「それから試合して見せろ。 稽古はしてねぇから問題ねぇだろ。」 ……的中。 拒否権はないらしい 非番ではない隊士たちは昼から稽古をしているようだ ちなみに非番の隊士は自由参加らしい 「別に構いませんけど…。」 いやとても嫌です。 打ち負かされるのが目に見えてます……! 最終的に試合は決まってしまい、部屋から出るといつも通りに夕餉を済ませ皿洗いを終わらせた そうしてわざわざ数人を呼び出しての試合を始めることとなった 私は動きやすいように着物から袴に着替えていつも稽古をしているという場所へ向かった
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