第9章 忍のココロ

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次の日。 すでに日が真上に差し掛かった頃。 …………………。 「もっと腰を入れろ!」 パァァァンッ 「踏み込みが甘くなったぞ!」 私は今、稽古を見せてもらっています。 ……………近藤局長と芹沢局長に挟まれて。 それは朝餉が終わり、洗濯をしていたときのこと。 洗濯物を干そうとしていた私に、近藤局長が声をかけてくださった。 ーーーー・ーーーー・ーーーー 「雛、これから稽古を見に行くんだ。 それが終わったら、雛も一緒にどうだい?」 「お誘いありがとうございます。 ぜひご一緒させてください。」 そう答えると、芹沢局長がやってきた。 「近藤、稽古を見に行かぬのか?」 「すみません。 雛にも見せておこうと思いまして。」 「それはいい。 いつか稽古に出るやもしれん。 見せておいて損はない。」 「お気遣い、ありがとうございます。」 ーーーー・ーーーー・ーーーー ということで今に至る。 見せてもらうのはいいのですが、なぜ私は局長の間に座っているのでしょう…。 なぞです。
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