第9章 忍のココロ

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それからもしばらく稽古を見学していた。 「雛、お前刀が振るえるのか?」 「はい、少しだけですけどね。」 急に芹沢局長に話しかけられたので、隣を振り返る。 「沖田に勝ったそうではないか。 近藤から聞いたぞ。」 「私も歳から聞いたのですが。 雛、素晴らしかったと聞いているよ。」 尾ひれがついてないといいですけど…。 「そんな、沖田さんに手加減してもらったんですよ。」 「手加減していたとはいえ、簡単に負けてしまうとは。 あの小僧もまだまだだな。」 そんなことを話していると、いつの間にか休憩に入ったようだ。 「お疲れ様です。」 「お疲れー。 稽古、どうだった?」 「大変そうです、すごく。」 藤堂さんと話していると、原田さんもやってきた。
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