877人が本棚に入れています
本棚に追加
それからもしばらく稽古を見学していた。
「雛、お前刀が振るえるのか?」
「はい、少しだけですけどね。」
急に芹沢局長に話しかけられたので、隣を振り返る。
「沖田に勝ったそうではないか。
近藤から聞いたぞ。」
「私も歳から聞いたのですが。
雛、素晴らしかったと聞いているよ。」
尾ひれがついてないといいですけど…。
「そんな、沖田さんに手加減してもらったんですよ。」
「手加減していたとはいえ、簡単に負けてしまうとは。
あの小僧もまだまだだな。」
そんなことを話していると、いつの間にか休憩に入ったようだ。
「お疲れ様です。」
「お疲れー。
稽古、どうだった?」
「大変そうです、すごく。」
藤堂さんと話していると、原田さんもやってきた。
最初のコメントを投稿しよう!