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「おー、雛。
どうだ、やれそうか?」
「いえ、私は女中の仕事もあるので遠慮しておきます。」
「そうか?」
「はい。昼餉の用意もありますし。」
暑苦しくて断念しそうですし。
「まあ、手が空いたときに来いよ。
雛ちゃんなら衰えなさそうだし。」
「そうですか?
そんなこともないと思いますけど。」
衰えないって……。
私はどう思われているのでしょうか。
「雛、昼餉の準備に行かなくていいのか?」
「あ、そうですね。
それでは失礼します。」
2人と別れてすぐに近藤局長と芹沢局長にも挨拶をし、八木邸へ戻って台所に向かった。
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