第9章 忍のココロ

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「おー、雛。 どうだ、やれそうか?」 「いえ、私は女中の仕事もあるので遠慮しておきます。」 「そうか?」 「はい。昼餉の用意もありますし。」 暑苦しくて断念しそうですし。 「まあ、手が空いたときに来いよ。 雛ちゃんなら衰えなさそうだし。」 「そうですか? そんなこともないと思いますけど。」 衰えないって……。 私はどう思われているのでしょうか。 「雛、昼餉の準備に行かなくていいのか?」 「あ、そうですね。 それでは失礼します。」 2人と別れてすぐに近藤局長と芹沢局長にも挨拶をし、八木邸へ戻って台所に向かった。
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