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「終わってるようですよ。」
少し経ってから烝さんが教えに来てくれた。
「ありがとうございます。
わざわざすみません。」
「いえ、ただ見てきただけですから。
早く行った方がいいですよ。
掃除を始めてずいぶん経ってますし。」
「はい。
本当にありがとうございました。
それでは行ってきますね。」
一礼をしてからその場を去った。
目的の廊下につくと、耳を済ませる。
確かに会議はしていないようだ。
掃除に取りかかってから少しすると、急に襖が開いた。
「おう、雛。
ちょっといいか?」
「あ、はい。
掃除はどうしましょう。」
「今日はそこまででいい。
いつもきちんとこなしてくれているしな。」
「はい、わかりました。
それでは片付けてから部屋に伺いますね。」
「ああ、そうしてくれ。」
それから別れて片付けに向かった。
いったいなにを言うつもりなんでしょう。
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