第10章 歓迎会という名の宴

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ーーーー・ーーーー・ーーーー 準備を終わらせれば、皆さんが広間に集まってきた。 「おー、すげーー!」 「雛ちゃん、お疲れ様。」 「おー、予想以上だったな。」 副長も原田さんも満足している様子だ。 いや、基本いつもより少し量が多いだけですが…。 まあ、盛り付けは少し変えてみた。 こうしてみれば少し豪華に見える。 「ふふ、喜んでいただけてよかったです。」 「大丈夫なんですか? あんまりお金もないのに宴会なんて開いて。」 沖田さんが少し不機嫌そうにこちらへ来た。 「ああ、俺が頼んだんだ。 河合の話によるとずいぶん安く済ませてんだと。」 「へぇー、すごいですね。」 すーっごく睨まれてますね。 沖田さんはわたしのことがとことん嫌いらしい。 「さ、早く始めましょう。 皆さんが待っていますよ。」 「そうだな、それでは。 遅くなったが、今日は新入隊士歓迎の宴会だ。 今日だけはハメを外しても文句は言わん。 みんな楽しんでくれ。」 「っしゃー、飲むぜー!」 近藤局長と原田さんの言葉で宴会が始まった。
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