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というわけで私は戦場に向かった。
「あとは5人ですね。」
「なんだぁー?
斎藤と総司はもう寝てしまったのかー。」
多分2人ともフリでしょうけど。
「はい、それでは続けましょうか。」
「おー、そうだな!」
原田さんはだいぶ酔われているご様子。
もう少し、もう少し…。
「10杯目ー!」
もう少し。
「11杯目ー!」
もう少し…。
「12杯目ー!」
も、もう少し…?
「13杯目ー!」
私は原田さんのお酒に戻していた。
ちなみに烝さんも。
烝さんは永倉さんのお酒に足していた。
「14杯目ー!」
永倉さんが叫ぶ。
《 バタッ 》
ついに原田さんと永倉さんが倒れてしまったようだ。
「ああ、こんなに飲み過ぎると体に悪いんですよ。」
そんなことを言いながら近づいて原田さん、永倉さんに近くにあった羽織をかぶせた。
「そういう雛は、原田さんのお酒に戻していたでしょう。」
「烝さんこそ永倉さんのお酒に足していたじゃないですか。」
「そうだっんですか?」
言い合いをしていると、唯一真面目に飲み続けた野口さんがびっくりしたように言う。
「野口さんはお酒にお強いんですね。」
「でも、2人が酔っているところを見て見たかったですね。
想像がつきません。」
「確かに雛が酔っているところ、見てみたいですね。」
烝さんはそう言ってニヤリと笑った。
え……。
まさか腹黒と呼ばれる類の方ですか?
「さ、飲みましょうか。
雛さん。」
さんがついてます…。
めちゃくちゃ眩しい笑顔でこちらを見てます…。
こういうときってどうするんでしょう。
……もしも腹黒に遭遇してしまったら。
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