第10章 歓迎会という名の宴

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結局、野口さんが寝てしまったので部屋に運んだ。 廊下から空を見上げると月はもう登り切っていて、夜遅い時間なのだとわかる。 部屋に戻ると烝さんも寝てしまったので、私は片付けをすることにした。 広間に戻り、全員に近くにあった羽織をかぶせていった。 熱くなったためか、みんな途中で羽織を脱いでいたようだ。 それからお皿を台所へ運び、台の上を丁寧に拭いていく。 ある程度広間が片付くと台所へ戻り、皿洗いを始めた。 いつも夜は寝ていないので、これくらいの仕事もお手の物だ。 皿洗いも片付いたころ、辺りが明るくなってきた。 早く朝餉を作らないと。 お酒を大量に飲んでいるため、いつもよりも軽いものがいいだろう。 そう思いながら、味噌汁を作り始める。
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