877人が本棚に入れています
本棚に追加
全員を起こし終えると、今度は部屋にいる幹部の方たちにもお膳を運ぶ。
今日は別の方がいいと、私が勝手に判断した。
「失礼します。」
「おう、雛か。」
襖を開くと、芹沢局長はすでに起きていた。
「芹沢局長、おはようございます。
朝餉ができましたので届けに来ました。」
私がお膳を持ってくると芹沢局長は疑問に思ったのか、すぐに質問された。
「広間で食わぬのか?」
「昨日は宴会があったでしょう。
今はちょっとぐちゃぐちゃしてるので、一応別々に食べた方がいいかと。
別室に集まってお食べになられますか?」
「いや、いい。
ここで食べることにしよう。」
「はい、わかりました。
置いておきますね。
食べ終わったら私が下げますので置いておいてください。」
私が近くの文机の上に置くと頷きながら返事が返ってきた。
「ああ、わかった。」
「それでは、失礼しました。」
最初のコメントを投稿しよう!