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朝餉を食べて、全員のお膳を片付ければ今度は洗濯だ。
何時ものように縁側でたらいに水を張り、洗濯板に袴を擦り付けていると副長がやって来た。
「雛、ちょっといいか?」
「あ、はい。
すぐに終わらせますね。」
「いや、そのままでいい。」
私が片付けようとすると、副長は隣に座って言った。
「そうですか?」
「ああ。」
「それで、どうなさいましたか?」
さすがに洗濯をしながら聞くのは失礼だと思い、手を止め話を聞く。
「宴会のこと、礼を言う。
片付けも全てやらせてしまって悪かったな。」
「何言ってるんですか。
言ったでしょう、私は副長の手助けをしただけです。
宴会は全て副長が準備をしたんですよ。」
「いや、これは全て雛がしたことだ。」
「ふふ、全然気にしなくていいのに。」
「それじゃあ俺が気が済まねぇんだよ。」
「それならそういうことにしておきます。」
「おう。」
……………?
用事は済んだはずなのに一向にその場を動こうとしない。
「副長………?
まだ何かあるんですか?」
「ああ、実はな。」
本題はこちらのようだ。
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