第10章 歓迎会という名の宴

19/19
前へ
/525ページ
次へ
「今度、また隊士を増やそうと思ってな。 お前には負担がかかるだろうから、新しくもう1人女中を雇おうと思ってな。」 なんだ、そんなことですか。 もっと重要なことなのかと…。 「そうなんですね。 わかりました。」 「どんなやつが来るかはわからねぇが、もしかしたら間者という可能性もある。 お前に監視を頼もうと思う。 頼めるか?」 別に、間者と決まっているわけではない。 とりあえず監視をしていればいいようだ。 「はい、わかりました。 心しておきます。」 「ああ、いろいろ悪いな。」 「気にしないでください。 何度も言うようですが、私は副長のお手伝いをしているだけです。」 「ふっ、そうだったな。 邪魔して悪かった。 俺は仕事に戻ろう。」 そう言うと腰を上げ、すぐに行ってしまった。 女中、ですか。 なぜまだ疑いが溶けていない私に頼むのかはわかりませんが、とりあえずきちんと見張っていた方がよさそうですね。 第10章 歓迎会という名の宴 -end-
/525ページ

最初のコメントを投稿しよう!

877人が本棚に入れています
本棚に追加