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「今度、また隊士を増やそうと思ってな。
お前には負担がかかるだろうから、新しくもう1人女中を雇おうと思ってな。」
なんだ、そんなことですか。
もっと重要なことなのかと…。
「そうなんですね。
わかりました。」
「どんなやつが来るかはわからねぇが、もしかしたら間者という可能性もある。
お前に監視を頼もうと思う。
頼めるか?」
別に、間者と決まっているわけではない。
とりあえず監視をしていればいいようだ。
「はい、わかりました。
心しておきます。」
「ああ、いろいろ悪いな。」
「気にしないでください。
何度も言うようですが、私は副長のお手伝いをしているだけです。」
「ふっ、そうだったな。
邪魔して悪かった。
俺は仕事に戻ろう。」
そう言うと腰を上げ、すぐに行ってしまった。
女中、ですか。
なぜまだ疑いが溶けていない私に頼むのかはわかりませんが、とりあえずきちんと見張っていた方がよさそうですね。
第10章 歓迎会という名の宴 -end-
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