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「藤堂さん。」
「お、雛ちゃん。
どうした?」
「今日の巡察、ご一緒させていただいてもよろしいでしょうか。」
「ああ、副長から聞いてる。
俺の部屋に袴があるんだ。
ちょっとそこで待ってろよ!」
そう言うと、走り去ってしまった。
袴のためにそんなに走らなくても良かったのに。
急いでくれるのはありがたいのですが。
そんなことを考えていれば、すぐに藤堂さんが戻ってきた。
「はい、これ。」
「ありがとうございます。
わざわざすみません。」
「いや、それはいいんだけどさ。
悪いけど今からすぐ巡察なんだ。
着替えたら直接門に来いよ。」
「はい、わかりました。」
藤堂さんと別れると、すぐに部屋に向かった。
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