第11章 新しい主

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「藤堂さん。」 「お、雛ちゃん。 どうした?」 「今日の巡察、ご一緒させていただいてもよろしいでしょうか。」 「ああ、副長から聞いてる。 俺の部屋に袴があるんだ。 ちょっとそこで待ってろよ!」 そう言うと、走り去ってしまった。 袴のためにそんなに走らなくても良かったのに。 急いでくれるのはありがたいのですが。 そんなことを考えていれば、すぐに藤堂さんが戻ってきた。 「はい、これ。」 「ありがとうございます。 わざわざすみません。」 「いや、それはいいんだけどさ。 悪いけど今からすぐ巡察なんだ。 着替えたら直接門に来いよ。」 「はい、わかりました。」 藤堂さんと別れると、すぐに部屋に向かった。
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