第11章 新しい主

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部屋につくと、すぐに着替えを始める。 私は烝さんと同室のため、着替えは押し入れのなかでしていた。 着替えを済ませるとすぐに押し入れからでた。 あ、烝さん。 部屋では烝が読書をしていた。 「おわっ、なんやっ!? いやっ、すみません! 気がつきませんでした!」 え………。 関西弁………? そっか、烝さんは大阪の生まれなんですね。 「ふふ、ホンマにごめんなさい。 悪気はなかったんや。」 「な…、な……。」 あ、ちょっと悪ふざけが過ぎましたね。 「すみません。 今度からはきちんと声をかけますね。 私は巡察に行くことになっているのでもう行きますね。」 私は烝さんの返事を聞かないうちに部屋を出た。
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