第11章 新しい主

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今日は隊士と共に巡察にでるということだった。 そのため、予備であったという大小の刀を渡されていた。 幸いにも、丸腰の役立たずではない。 「無理やり切り抜けましょうか。」 「はぁ?それでいいのか?」 「はい、全く問題ありません。」 私が言った瞬間、忍び4人が切りかかってきた。 「おいおい、俺は命令してないぞ。 まあ、これでやられるならそれまでだったということだな。 おとなしく成仏してくれよ。」 無責任な頭ですね。 そんなことを考えていると、4人のうち2人がすでに目の前に迫っていた。 私が刀を抜くと、藤堂さんも刀を抜いた。 へえ、これが刀ですか。 初めて使いますけど、まあ大丈夫ですよね。 《 キ ィ ィ ィ イ イ イ ン ! 》 刀とクナイのこすれる音が辺りに響く。 普通なら力負けをする雛だったが、相手は片手でクナイを持っている。 それでもかろうじて勝っているほどだったが、押し返すことができた。 隙をついて攻撃を仕掛けていく。 だが、だてに忍の名を名乗っているわけではない。 すぐに体制を整えると、守りに徹する。 もう1人も攻撃をしてくるため、少しでも隙を作れば斬られてしまうだろう。 だが、雛もだてに修行をしてきたわけではなかった。 2人の忍を上回る実力を見せつけたのである。
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