第6章 筆頭局長

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「どうした? なんかあったのか?」 副長に聞かれるので先ほどから疑問に思っていたことを尋ねる。 結構重要で急ぎの用なので早口で簡潔に告げた。 「私って、芹沢局長の部屋を使わせていただいていましたよね?」 「ああ、そうだな」 「お帰りになられましたよ?」 「ああ、そうか」 え、なんですかその冷静な態度。 絶対他人事ですよね。 自分のことじゃないからって……。 「私はどうしたらいいんですか?」 「あー、そうだな。 考えとく」 「……なんですかそれ」 あまりに落ち着いているから既に考えているのかと思えば……。 あ、つい思ったことを口にしてしまいました。 「だぁーっ! 今日は俺の部屋で寝りゃあいいだろ! 俺は出てってやっから! わかったらささっと行け!」 「本当ですか? では荷物の移動をお願いしますね、私はお話をしたことがないので。 それから芹沢局長に持って行くお茶をお持ちしますね」 「ああ、ったく。 ………はあっ? なんで俺がやんだよ!」 一件落着……?
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