第6章 筆頭局長

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結局副長にやらせるわけにはいかないので自分で行くことにした。 そうして台所でお茶を入れていると誰かの気配がして後ろを振り返る。 「藤堂さん」 「お、雛ちゃんじゃん」 どうやら藤堂さんだったようだ。 藤堂さんは笑みを浮かべながらこちらに近付いてきた。 「どうしたんだ?」 「え? 藤堂さんこそどうしたんですか?」 聞き返してみると藤堂さんは何故か照れたように笑った。 実際に隣に立ってみると背は私より少し高い……。 「ああ~、俺は小腹が空いてさぁ。 そんなことより、そのお茶誰に持って行くんだ?」 そんなことより……。 あ、質問されたんでした。 「芹沢局長がお茶が欲しいとおっしゃていたので」 私が答えると藤堂さんは急に顔を顰めた。 一体何があったのでしょうか。 「は、もう捕まったの!?」 え、捕まったって……なんですかその言い回しは。 何故かすごい事をしてしまった感満載なのですが……。
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