第6章 筆頭局長

7/11
前へ
/525ページ
次へ
………というわけで今に至ります。 「ごめん、芹沢さん。 こいつの部屋がないから借りてたんだ」 先ほど話したように藤堂さんも一緒に謝ってくれる。 土方副長とは違い本当に親切だ。 「もうよい、さっさと片付けろ」 ついでに芹沢さんについてわかったこと。 芹沢さんはどうやら子供好きのようだ。 藤堂さんと話すときは明らかに口元が緩んでいる。 さっきも藤堂さんに土産だと金平糖を渡していた。 それから金平糖は私と一緒に食べろと言っていたので私にもくれたようだ。 あ、否。 決して藤堂さんが子供だと言っているわけでは……。 言動が若いと言いますか…? 決して子供っぽいと言っているわけではないんです……! 一人心の内で藤堂さんに弁解しながら手を進める。 芹沢局長は確かに優しいらしい。 他についての情報は持ち合わせていないが、今のところは好印象。
/525ページ

最初のコメントを投稿しよう!

876人が本棚に入れています
本棚に追加