第6章 筆頭局長

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「そうか、それなら儂が許そう。」 ………へ? そんなことでいいんですか、芹沢局長……。 会ったばかりの私は怪しい以外の何物でもないと思いますけど……? なんというか……心が広いんですね、土方副長とは比べものにならないくらいに。 「もうよい、さがれ。 儂は疲れているんだ。 休ませろ」 え、今から昼寝でもするんでしょうか。 まあお許しも頂いた事ですし。 隣を見れば藤堂さんが嬉しそうに金平糖を眺めていた。 それからなんとなーく芹沢局長と話す時にだけ言葉遣いが幼くなっているように聞こえるのは気のせいなのだろうか。 「はい、では失礼いたします」 「じゃあね芹沢さん、また来るよ」 「ああ」 部屋から出てからも金平糖を眺める藤堂さん。 甘いものが好きなのでしょうか? 「芹沢局長、お優しい方なんですね」 「ああ、いつもお土産くれるんだよなー。 でも雛ちゃんが標的にならなくてよかった」 「はい、ついて来てくれてありがとうございました」 まあよかった、のでしょうか。 私の部屋はなくなりましたけど。 暫くは土方副長の部屋で……はぁ…。 煙草臭そうですよね 。、土方副長の部屋。 「いいって、いいって。 そうだ、これ。 雛ちゃん、金平糖たべようぜ!」 「はい、ではお茶を淹れてきますね。」 「ああ、よろしく。 そこの縁側にいるから。」 そうして藤堂さんと一度別れると私はすぐに台所へと戻った。
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