第7章 空白の二年間

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私は人と関わるのがあまり好きではない だから笑えない それだけだ ただそれだけ… 「……じゃあ、そんな山崎さんに 相談をしてもいいですか? まだ誰にも話せていないのですが……その、言ったら怪しまれると思って。」 「怪しまれるかもしれないのに 俺なんかに相談してもいいのですか? 一応観察方なんですよ?」 確かにそれはあるがなんとなくこの人なら聞いてくれるような気がした おそらく山崎さんは人の秘密を必要以上に話すことはないだろう もちろん報告には行くだろうが、隠し通せるのも限界がある いっそ今のうちに言っておいた方が安全なきがしてきた 「それはわかっています。 でも私は山崎さんがいいんです。」 「…………そうですか? 俺は構いませんけど。」 ほら聞いてくれた なんとなく昔からこういう予想はあたる 「ありがとうございます。 じゃあ遠慮無く…。」 私は俯きながらも少しずつ話し始めた
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