第7章 空白の二年間

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「新見副長、失礼します。」 「ああ。」 部屋に入ったはいいがここに来て挨拶をしていないためやりにくい ということでとりあえず挨拶から入ることにした 「お初にお目にかかります。 この度ここで女中をさせて頂くことになりました、雛と申します。」 「ああ、そう堅苦しい挨拶はいい。 芹沢局長から聞いている。」 「え、どんなことをですか?」 人から聞いたことってあてにならないこともあるんですよ? なんか変なことを言われてなければいいんですけど…。 という意味を込めて確認のために聞いてみた 「ああ、面白い女中が来たと。」 や、やっぱり…。 面白くもなんともないと思います。 普通に女中を目指してるのでそのお言葉はあまり嬉しくないです……。 「そんなことないと思いますけど……。」 私が否定すると何故か笑い出す新見副長 よくわからないが私は何もしていない 「ククッ、確かに面白い。」 「えぇ?」 あ、また朝餉が遅れてしまう……。 「朝餉ができていますので準備終わったら……て終わってますね。 えーと、ゆっくり来てくださいね。」 「ククッ。ああ、わかった。」 笑いが止まってませんけど……?
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