第7章 空白の二年間

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副長は書類の整理が大変らしく夜も遅い………らしい まあそれなら機嫌が悪くても無理はない 結局面倒なので土方副長を起こすのは諦めた 広場につくともう全員集まっていた 今日は先に幹部の分のお膳を運んでおいたので間に合ったようだ 「雛、副長は?」 広間に入ってきた私を見た藤堂さんが私に尋ねる いつも私が一番最後に入ってくるので疑問に思ったのだろう 「すみません、起きられないようでしたので私が土方副長の部屋にお膳を持っていきます。」 「なんだ、今日も土方は朝が遅いのか。」 「歳がすまないなぁ。」 私の言葉を聞いた芹沢局長と近藤局長は口々に言った 本当に毎日寝起きが悪いようだ 「いえ、皆さんはお気になさらずどうぞお食べください。」 「ああ、では。いただきます!」 「「いただきます!」」 私が言い、二人との会話を終わらせるといつものように近藤局長の号令で食事が始まった
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