第7章 空白の二年間

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「確かに誘っては頂きましたけど……。 副長が一人だと寂しいかなーと思って私も残しておいたんです。 で、私はどうすれば?」 「あ、ああ。 そうだな、食うか。」 私が言うと土方副長は引きつった笑みを浮かべていた それから私の持ってきたお膳をひとつ受け取ると向かい側に座る 「はい、ではさっさといただいてしまいましょう。 私も洗濯をしないといけないので。」 「ああ、悪いな。」 副長も謝れるんですね。 驚きです。 「ふふ、いいんですよ。」 珍しく素直な土方副長に返してから私も座る そうして二人で談笑しながら朝餉を食べた このあとゆっくりしすぎて洗濯が追いつかなくなったのは言うまでもない
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