第7章 空白の二年間

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《 ぽちゃぽちゃっ 》 思い切り力を入れると黒色に変化した水が盥に落ちていく ………………。 ここはもういいでしょうか。 結構綺麗になりましたよね。 雑巾が真っ黒です…。 ご察しの通り、今は雑巾がけをしています。 もちろんサボらずに毎日掃除をしているんです。 それなのに…。 この廊下の変わり用はなんなのでしょうか。 まさかとは思うが隊士の足が汚いのか、はたまた風で砂が舞い上がるのか 考え所ですね…。 なにが洗濯だけしかしてないから お腹空くこともありませんよね、ですか。 まあ今お腹が空いているわけではありませんけど。 一人で格闘していればふとある気配に気がつく その人はこちらを直視しているようで視線が痛い ……無視をするべきでしょうか。 それとも気がつくべき? というわけで対応を考え始める ここでの私はただの女中だ 下手な真似をすれば怪しまれる 特に怪しまれるようなことをしていなければ怪しまれて困ることはないがやはりここに住めなくなるのは辛い
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