第7章 空白の二年間

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次の日私はいつものように土方副長の部屋で朝を迎え、準備をしてから部屋をでる 「雛、それが終わったら俺の部屋に来い。」 そうして副長からお呼びがかかったのは朝餉が終わって皿洗いを始めようとしていたときだった お膳を片付けたばかりだったのでまだ広間にいたのだろう ………なんでしょうか? 「はい、わかりました。 では急いで部屋に伺いますね。」 「いや、ゆっくりでいい。 急ぎの用じゃねぇ。」 「そうですか? わかりました。」 とりあえず皿洗いを終えてからでいいということだろう 会話を終えると台所から出て行く土方副長を見届けてから再び皿洗いを始めた ゆっくりでいいと言うがお言葉に甘えてゆっくりするわけにもいかない というわけで少し速度を上げることにした まさか身元が判明したとかだろうか でも怖い顔……というかそういう顔はしていなかったから悪い話ではなさそうだ そんなこんなでいろいろな予想を立てながら皿洗いをするのだった
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