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カズマが目を開けた
カズマ「ここは…どこだ?」
見覚えのあるような空間だ…暗いのに暖かさのある不思議な空間
???「来てしまったのね…」
後ろからの声に振り返る
カズマ「母さん?」
???「カズマ…」
そこにさらに人物が加わる
???「よお、なんでこんな場所にいるんだ?カズマ」
カズマ「俺が聞きたいよ、父さん」
???「修さん…」
修「美香…」
カズマ「漫才の空間でないことだけはわかった」
二人の謎の目線を遮りながらカズマは喋る
カズマ「俺…死んだのか?」
修「馬鹿者」
ごんっ!!という音がするほどのゲンコツがおちる
カズマ「痛ってぇ!!」
美香「あわわわわ…」
母親である美香が慌てるほどの速さとダメージがある
修「お前には守るものがまだあるだろ?」
カズマ「父さん…」
美香「だから、まだここにきてはいけないよ?」
カズマ「母さん…」
修&美香「だから、自分のいるべき場所に帰りなさい」
カズマは俯く
カズマ「でも…」
美香「私たちは…いつも隣にいる、見えなくてもずっと一緒にいるから」
修「だから安心して行け、カズマ」
カズマは顔を上げ、二人を見る…微笑んでいる二人を見て…そして
カズマ「うん…行くよ、自分のいるべき場所に!!」
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