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今、
いつも通りの朝に起きて学校に行き、
いつも通りの昼に友人たちとくっちゃべって、
いつも通りの夜を迎えて寝ていたはずの僕の目の前にあるのは
僕が11年生きてきて今まで一度も見たことのないような大きな石ころだった。
「な…なんだ、これ」
あまりにも普通じゃないその光景に声を震わせてしまう。
「さっきの地震の後、いきなり出てきたの。ねぇ…これなんなの?」
妹のミリアが僕の手をギュッと握った。
怖いのだろう。無理もない。
僕たちの目の前には突然はえてきた見た目だけでも2M以上ありそうなデッカイ石ころが部屋のど真ん中につきたっているのだから。
唇が震えて声が上手く出ない。もう一度ミリアが手を強く握ってくる。
「…一体、なにがどうなってんだ?」
窓ガラスの外は燃え盛っていてで僕は赤い外を見れなかった。
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