第1話

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メリーとアルビノが側にきたのを確認したルトがサーベルを鞘へとしまう。 「アルビノちゃん」 「!」 ルトがアルビノの手をひき自分の前へと立たせた。 「何を」 ルトの方を咎めるように魔狼が睨みつけた。 「…ぁ、の」 アルビノが魔狼とルトを見ると、か細い声で呟く。 「アルビノ様、外は危険なのです、貴方は…アルベル様に守られていればいい」 魔狼がアルビノへ手をさしだした。 「僕は…僕はアルベル兄様の側に戻れない、戻っては」 駄目なんだ…。 そう呟いた声は小さすぎて誰にも聞こえることはなかった。
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