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メリーとアルビノが側にきたのを確認したルトがサーベルを鞘へとしまう。
「アルビノちゃん」
「!」
ルトがアルビノの手をひき自分の前へと立たせた。
「何を」
ルトの方を咎めるように魔狼が睨みつけた。
「…ぁ、の」
アルビノが魔狼とルトを見ると、か細い声で呟く。
「アルビノ様、外は危険なのです、貴方は…アルベル様に守られていればいい」
魔狼がアルビノへ手をさしだした。
「僕は…僕はアルベル兄様の側に戻れない、戻っては」
駄目なんだ…。
そう呟いた声は小さすぎて誰にも聞こえることはなかった。
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