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メリーの漏らした一言に怯む様子はなくルトは子供と目線を同じにすると問いかけた。
「君の名前を教えてくれるかな、可愛い、お姫様?」
伸びた綺麗な白い髪を一房、掴むと口づけするオマケつきでだったが…。
「やめなさいよっ、この変態がッ!!」
メリーの鋭い拳がルトの後頭部にくりだされ鈍い音が響いた。
「うぅ」
ルトは頭を抑えてうずくまる。
「っ」
「ぐるぅうるぅッ」
二人のやり取りに驚いた子供が一歩下がった時、茂みが動き獣の鳴き声が聞こえた。
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