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「今回の依頼は子供たちが怖い魔獣の鳴き声がするから森に近づけないだったろ?」
ルトはメリーの腕を引き後ろに下がらせる。
「っ」
「それにだ、逃げたらレオ兄にレナ姉、ウィルにモナとモル、皆にバカにされるぞ、メリー」
ルトがサーベルの剣先を魔狼の女に向ける。
「いいのか?」
「…絶対にいやよ」
メリーが双剣を構え直し子供を背に隠した。
「何をぐだくだと、妾の使命はアルビノ様を主の元へ連れ帰ること」
ヒュンと音がして魔狼が走り出した。
「それを邪魔するものは殺してやろうぞ」
魔狼のレイピアが鋭く光りメリーを狙う。
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