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「くっ、早い」
魔狼の早さにメリーは追いつけずに焦る。
「お嬢さんの相手はこっちですよっと!!」
ルトは魔狼とメリーの間に割り込んだ。
「っく」
キンっとサーベルとレイピアが対峙する音が響いた。
「この子はアルビノちゃんって名前なんだねぇー、可愛いなぁ~」
ルトはにっこりと嬉しそうに笑いながらサーベルを持つ手に力をいれた。
「っ…貴様」
そのままルトはぐっと魔狼に顔を近づける。
「ねぇ、この子さ」
ルトの表情からすぅーと笑みが消えた。
「アンタの主って奴から逃げてきたの?」
「違う!!あの方はアルビノ様を愛していらしゃる…それにアルビノ様も」
「へぇ」
近づけていた顔を外しルトはサーベルはそのままでアルビノをちらりと見た。
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