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22:00を過ぎても怜は帰って来ない。
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お兄ちゃん、来てないよね?
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穂花は海斗にメールした。
トントントン…
その直後窓を叩く音がした。窓を見るとアルルが窓を叩いていた。
穂花は安心したように微笑み、アルルを部屋に入れた。
穂「アルル~良かった…」
ア「遅くなってごめんね。夕飯までに帰ろうとしたんだけど、″空間が歪んでおるから落ち着くまで待っていろ。″って長老に言われたからドーマと足止めだったんだよね~……ん?どうかした?」
アルルは穂花の異変にすぐに気づいた。自分が帰った時の安堵した顔、そして動揺を隠しきれていない様子…明らかに変だった。
穂「ねえ…空間が歪んだのって、18:45分くらいじゃなかった?」
ア「うん!それくらい!!なんでわかったの?!」
アルルの答えを聞いた穂花はある疑惑が確信に変わり、蒼白な顔をした。
♪~~~♪~~~
穂花が答えるより先に携帯が鳴った。
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いや、うちには来てない。
それより、怜先輩帰って来てないのか?!!
さっき翼先輩から 待ってんだけど怜が戻って来ないってメールきたんだ
こっそり先に帰ったんじゃないっスか?!って送っちゃったけど…
とりあえず、テリーと今からお前んち行くよ。
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穂「…うそ……」
穂花は絶句した。
ア「穂花?…穂花ってば!」
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