第一話「つるぎ」

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「夢じゃないのか」 青年は、足元に落ちていた石を拾い、黒いローブの者に向かい、全力で投げた。 顔を覆うローブに当たり、顔がはだけた。 「!! え……」 青年は、言葉を失った。黒いローブの者の顔は、右目しかなく、鼻も、口もない、明らかに、人ではない姿をしていた。 「……」 破れたローブで、再び顔を隠すと、一斉に青年の周りを囲んだ。
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