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「ソノ ツルギヲ ワタシテモラウ……」
「渡すか! おれは、約束したんだ! 隣町の、ヤクールさんに、渡すって!」
「……」
辺りが、氷に包まれた時、青年は、剣を持ち、唖然と立っていた。
「バカな真似を……。何故、逃げぬのだ。」
黒いローブの者達の中心に現れた黒き鎧を身にまとう男は、ローブの者達の魔法を打ち消し、立っていた。
「逃げろ……。だが、その町はもう、手遅れだろう……青年よ、そのつるぎは、特別な物だ。決して、誰にも渡すな……」
「な、何を言ってるか、おれにはさっぱりわかんねーよ!!」
「ここで、死を選ぶのか?……それも、キサマの、人生だが……」
黒き鎧の者は、殺意を込め、ぼそりと呟いた。
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