第1話

序章

桜が満開になり、花見シーズンを迎えた３月下旬のとある日。
僕はここ、先宮市に引っ越して来ました。

理由は高校進学。
新天地での一人暮らしが始まりました。
身寄りが父方の伯父しかいない僕は伯父さんに色々とお世話になっています。

ここで少々、僕の話をさせていただきます。

父は小学６年の時に病で他界。
母はその1年前に男を作り蒸発。
本当に、なんてこったい。

かれこれ一人暮らしそのものは４年が経過しました。

そして、４月から通うのは蛍が丘高等学校の普通科。
ここらへんでは一番の進学校で、ソフトテニス部は全国区の実力。
インターハイも何度か団体で優勝したことがあります。

さて、自分語りはここまでにしましょう。