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敵を殲滅しながら私達は前進する。大体はウィードが倒しているがな……今日も彼は好調だった。一発も外すことなく相手の急所に当てる。
ふと、他の兵とは違う方向からやってきた者を見つけた。私はウィードを誘導する。
高速道路に不自然に曲がったパイプが垂れ下がっている。
「いかにもって感じだな……」
「降りてみよう。」
パイプに捕まりながら下がる。
そして私が頭の中で予想していた事が的中する。
「……成る程な。別に一番端まで行く必要はなかったというわけか。」
デカイ空中艦隊を見ながらウィードがそう呟く。艦隊に描かれている紋章を見る限り、旧人類のものだった。
艦隊とはそう遠くもないし、高さも近かった。私達は艦隊へと飛びうつる。
「これを見たのは初めてだな……向こうもやられっぱなしじゃないんだな。」
「あぁ、そうみたいだ。」
私はそう応える。
その理由はこの空中艦隊を見たからではない。ガシャンガシャンと、何かが近づいてくる。それは他の艦隊から飛びうつってきた。
「……向こうもそれなりの物をつくるようになったな。」
目の前に突如現れた二足歩行型戦闘機を見て私はそう呟いた。
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