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しかし辛い戦いでもなかった。もし、戦闘機が物理攻撃に強い設計だったら、苦戦を強いられたかもしれない。
だが、それは旧人類の物だ。そこまで高性能ではなかった。
ウィードの止めの一発が、戦闘機の隙間を貫通する。
「……思ったよりも厄介じゃなくて助かったな。」
2丁拳銃をしまいながら、彼は言う。戦闘機は前のめりに倒れた。
だが、これで終わったわけではないだろう。
「ここに親玉がいる可能性もある。探してみよう。」
ウィードにそう提案すると、彼は素直に頷いた。そうして私よりも前に出ていた彼が、油断してしまった時に、戦闘機が再び起き上がる。
「!?」
「下がれ、ウィード!」
侮っていた。
戦闘機はそのままの体勢から、飾りと思っていた腕でウィードが飛ばされる。
「ウィード!くっそ……!」
これでもかというくらい、私は銃弾を戦闘機にぶちこんだ。気がついたら戦闘機は動かなくなっていた。
艦隊の下を覗く。
この高速道路の下は大きな穴が空いている。下に何があるかは私にもわからない。
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