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龍一は、私を、この街で1番の料亭へ連れて行ってくれた。
「よォ!女将、飯を食べさせてくれ!」
料亭の女将が「あら、坂本さん!何時もお世話になっています。」と丁寧に頭を下げた。
「2人だ!なんか美味しいもの頼むよォ!」
「はい、今朝、富山のブリと大間のマグロが入ったところです。」
「じゃ!刺身で頼む。夏美さんは生物大丈夫ですかァ。」
「はい…大丈夫です…」
私と龍一は奥の座敷に通された。
私は「高いんでしょう…料亭って」と龍一に聞くと「安心して食べてください。」と微笑んだ。
その顔には私の主人にはない安心感があった。
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