覇気道術の力

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『ぐっ、誰だ!!』 「やっと見つけたぞ、闇鬼(くろ)の紅蓮(ぐれん)よ」 『ほう吉宗か・・・今頃なにしにきた』 「紅蓮よ、これ以上貴様の思うようにはさせん」 『江戸城からわざわざ出てくるとは城を焼く手間が省けたわ。飛んで火に入る夏の虫とはまさにこのこと。このままこの紅蓮(ぐれん)の放つ業火に焼かれて死ぬがいい』 紅蓮がそういうとまるですべてを焼き尽くすような地獄の業火のごとく激しい炎が吉宗に向かってきた。 吉宗の眼前まで炎が迫ったその瞬間!! 「はあーっ!!」 吉宗が気合で跳ね返した。 「この程度の攻撃、俺には通用せん」 そういうと吉宗は、両手の五指すべての指先を合わせ囲いを作り紅蓮に向かって覇気を放った。 「圏(けん)!!」 すると、紅蓮は周囲を結界に囲まれた。
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