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《MISSION 1》
マ:さて、早速最初の現場に到着だ。シリウス・エグゼクティブとヴェニデが2日も睨み合いを続けている。近所迷惑なので力尽くでねじ伏せろ。
グ:我々が求めるのは全滅だけよ。領域内の敵を殲滅するまで帰れませんので、そのつもりで。
し:ハイ先生、ワタシ最近この地に来たばっかりで、詳しい事全く知らんのですが。具体的には固有名詞全般。
グ:知らん。そんぐらい、マニュアル読んどきなさい。
し:は、はあ……なんかこの人冷たいな……。
マ:うだうだ言わんとAC投下。状況は?
グ:スキャン開始……盾持ちの防衛型と高機動型が少数。ACにとっては脅威でも無いけど、防衛型がまとまった配置で、回り込むのは困難ね。
マ:軽量機では厄介か。どうする?
し:じゃあ遠くから、橋でも挟んで撃ちまくります。高出力ブースタなら適当に動くだけで、ガトリングの弾はある程度余裕ですね。
グ:それはいいけど……何ですかその動きは?
し:懐かしの小ジャンプ移動です。丘を挟んだ地形では、ブーストを使ったジャンプからの即ブーストカットでエネルギーを節約しつつ、回避と攻撃を効率的に行えます。これが生活の知恵、人間力って奴です。上下運動パワーです。
グ:マリア……私にはコイツが何を言ってるのかサッパリ……
マ:落ち着け。言ってる間に、全滅のようだ。懐かしの知恵が役に立ったようだな。
し:やりました。損傷も軽微、順調な滑り出しです。スタート地点の後ろに隠しパーツはありませんでしたが。
グ:……
マ:どした?まだ呆れてんの?
グ:いや……何となく誰かに見られているような気がして……
し:誰か?我々を視姦する何かが……メカで自家発電出来る超級者が居るというのですか?
グ:お前少し黙っとれや。
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