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「本当にそう思うか? チビッコダニー。
確かにジョンは凄い奴だったと思うよ。天才だとも思う。あいつの代わりは確かに居ないだろう。
だけど、それで諦めていいのか? なあ。
ダニーボーイが何と言おうと、俺はバンドを続けるぜ。
俺はロックンロールを愛してるからな。ロックが無けりゃ、生きていけねえんだ。
辞めたい奴は辞めれば良い。
それで良いだろ?」
ダニーと呼ばれるマッシュルームヘアーの彼に向かって、ニヤリと不気味な笑いを浮かべるジャック。
ほんの一分前とは真逆の言葉をつらつらと並べ、二人の顔を交互に見た。
「……ジャック、お前は病気だよ。何を考えてるのかさっぱり分からない」
ダニーはぽかん、と呆気に取られたように呆然とジャックの発言を聞いた後、見開いた目を細くさせ、軽蔑するように彼を見る。
それからもう一度小さく溜め息を吐いて、彼の病的な言動にチラリとメディを横目にした。
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