16人が本棚に入れています
本棚に追加
「私は元々火星(アクア)に対してもネオ・ヴェネツィアに対してもそれ程興味はなかったのですが、私の姉がネオ・ヴェネツィアが好きで一度連れていって貰ったことがあったんです」
「ですが当時の私にとってネオ・ヴェネツィアは退屈な場所でしかありませんでした」
「いろんな観光名所を回りましたが、当時の私にはその価値がわからなかったんです」
「正直、早く実家の地球(マンホーム)に帰りたいって思っていました」
「そんな時、私はある人に出会いました」
「それは逆漕ぎが得意でマイペースなちょっと変わった半人前のウンディーネさん」
「だけど、ウンディーネという仕事が大好きでネオ・ヴェネツィアが大好きなその方の純粋で真っ直ぐな人柄に私は不思議な魅力を感じたんです」
「もしかして、その方の影響でウンディーネを目指そうと思ったとか?」
「はい!その通りです」
私は笑顔で答える
「実はその方、今私の会社の先輩なんです」
「そうなんですか!?それは驚きですね」
「まさか私がウンディーネになるきっかけをくれた人と今では一緒に仕事をしているなんて当時は夢にも想いませんでしたよ」
最初のコメントを投稿しよう!