第2章 ~その終わりのない夢は~

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・・二日前 快晴のお天気。ぽかぽか陽気。 絶好の練習日和だけど寝不足の私にはちょっとつらい 揺れる舟(ゴンドラ)が眠気を誘う 「ふぁ~・・」 「なんかお疲れだねぇ~。寝不足?」 今現在、アオイ先輩に舟を漕いでもらっているため、朝美さんと私はしばしの休憩中 「はい。指名があったので観光案内のプランを立てていたら朝までかかってしまったんで」 「でもプリマである灯里さんではなくシングルのアイちゃんが指名するなんて・・変わったお客さんだね」 「まあ、確かに・・」 灯里さんといえば人気も実績もあるプリマウンディーネである だけど今回のお客さんは灯里さんの予約が空いていたにも関わらず、何の実績もないシングルである私を指名したのだ 謎は深まるばかりである 「そういえば、聞いたことあるよ~。シングルの舟しか指名しないお客さんがいるって話」 「「そうなんですか!?」」 私たちの会話にアオイ先輩が加わる
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