第2章 ~その終わりのない夢は~

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「そうだったんですか」 なるほど それなら合点がいく ネオ・ヴェネツィアの地理に詳しいのだって理解できるし、私が観光案内することが初めてだということも灯里さんから事前に聞いていたのだろう ただシングルである私をどうして指名したのだろうか 半人前である私の舟に乗るよりも一人前である灯里さんの舟に乗るほうが断然良いはず 知り合いならなおさらだ なのにどうして私が指名されたのか? これだけは謎である 「灯里さんの言う通り、私は昔プラマウンディーネを目指していた」 なんてこと考えていると明日香さんは語り始めた 「でも、私はプリマになることが出来なかった。私、会社をクビになったの」
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