第3章 ~その素敵な過去に~ アイ編

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「焦る必要はないわ。アイちゃんのペースでゆっくりと灯里ちゃんの後を追いかければいい。時には辛い事や苦しい事があるかもしれない。けれども、それも人生の隠し味だと思ってすべてを楽しんじゃえばいいのよ」 ・・人生の隠し味だと思ってすべてを楽しむかぁ そういえば最近楽しむことがあまりなかったような気がする どうやったら灯里さんのようなウンディーネになれるかだとか どうすればARIAカンパニーのお役に立てるかだとか そればかりを考えていたから「楽しむ」という余裕がなかった 「楽しむ」ことなんて何も難しいことじゃないのにどうして私は出来なかったのだろうか・・ 「あの・・アリシアさん。私大切なことを思い出しました。舟を漕ぐことは楽しいということです。私、ARIAカンパニーのお役に立てるようにならなきゃってそればかりを考えていました。だけど今は誰かを乗せて舟を漕ぐことが楽しいです!」 「良かった~。アイちゃんもう立派なARIAカンパニーの一員ね」 「見ててくださいね、アリシアさん!私今以上に頑張って絶対素敵なウンディーネになってみせます!」 「うん、頑張ってね。アイちゃん」 (アイちゃんが将来どんなウンディーネになるのか楽しみね・・)
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