第4章 その素敵な写真家さんは

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「それより二人とも~、噂の写真家さんについて何か知ってる?」 「写真家さんですか?私は知らないですね」 「私は知ってますよ!確かあちこちの水先案内店を回っては写真をとり続けている人ですよね?藍華さんから聞きましたもん」 「そうそう、それでわたしはアリスさんから聞いたんだけど何でもその人地元民らしいんだよ~」 「へぇ~それはまた変わった人ですね」 ウンディーネという職業は舟を漕いで観光案内をすることがお仕事 当たり前だけど地元の人が利用することはほとんどない 仮に移動が目的であったとしても普通はヴァポレットと呼ばれる水上バスを利用するからだ だからなぜ地元民の人がウンディーネの舟を利用しているのか私は不思議に思った
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