第4章 その素敵な写真家さんは

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「まあ、いいでしょう。私の力を見せてやりますよ」 朝美さんが急に立ち上がり、何やら奇妙な笑みを浮かべる 「私がミドルスクール生だった頃、その人見知りをしない性格と人当たりの良さからミスターコミュニケーションの愛称で親しまれていたんですよ」 いや、ださい! 破滅的にださい! 何なんだミスターコミュニケーションって!! 愛称にしては安直過ぎるし、何より朝美さんは女性なのにミスターって明らかにおかしい ミドルスクールの生徒はなんてネーミングセンスがないのだろう・・ 「へぇ~、それはすごいですね」 ツッコミ所が満載だったが朝美さんのモチベーションを下げるのも悪いので、私は気を遣った返事をした
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